【d_719570】魔法少女ぷるぴゅあ#02【あまねしのぶ】
先生が元男性!?新学期、ざわめく魔法少女るのは、新しいクラスでちょっとだけそわそわしていた。だって、隣の席にはびっくりするくらい美人な学級委員長・霧音すの。そして担任の先生、時乃せいら。理科の先生で、ちょっと不思議で、そして自己紹介でこう言った。――あたしは、元男性のトランスジェンダーです。教室がざわつく。「え?」とか「まじ?」とか、言葉にならない空気とか。るのは正直、どう反応していいかわからなかった。でも、その空気のなかで、ひとりだけ目が離せなくなってしまった少年がいる。萌巫木ゆあ。その視線が、これからの物語を大きく動かすことをるのはまだ知らない。せいら先生の授業は、やっぱりちょっと変わっている。電圧、抵抗、流れる力。「世界は、押す力と、それをせき止める力でできている」その説明が、なぜか胸の奥に引っかかる。そして、そんな日常を壊すみたいに現れるワルプル団。考える暇もないけど、立ち止まってもいられない。これは、答えを教えてくれる物語じゃない。でも、「考えていいんだよ」って言ってくれる物語。女の子でいたい気持ち。女の子になりたい気持ち。るのはまだ、うまく言葉にできない。でも――魔法少女になった今なら、ちょっとだけ向き合える気がしている。