記事内の写真は私が自宅で撮影したものです
オランダの家庭料理って何だろう?
って思ったことありませんか?
私はオランダで学生生活を送ったんですが、オランダ人の学生は
- スーパーの食パン袋ごととスライスチーズやハムを持ってきて、その場でパンにはさんでお昼ごはんに食べていたり、
- 夜ごはんを作る!といって作るものがパンケーキだったり、
- 山盛りのフライドポテトが一食分の食事だったり
するのを見て、オランダの家庭料理というものがしばらく分かりませんでした。
でも、じゃがいもの好きなオランダ人らしく、じゃがいもメインの家庭料理がちゃんとありました!
栄養満点のケールを使っていて、健康的なだけでなく、簡単に作れて満腹になります。
その名も「ブーレンコール」。
料理名は正式には「ブーレンコール・スタンポット」ですが、「ブーレンコール」とだけいうことが多いです。
ブーレンコールとはオランダ語で、ケールのことです。
ケールといえば、青汁に使用されることでも有名な栄養価の高い野菜ですよね。
このケール、オランダで育てやすい、冬の定番野菜だそうです。
近所のスーパーで買ってきたブーレンコールがこちら。刻んだ状態で袋に入っています
この記事では、ケールを使ったオランダ家庭料理の冬の定番「ブーレンコール」の作り方と、大袋に入っていて絶対余る (笑) ケールを使った我が家のアレンジレシピをご紹介します。
とっても簡単に作れるので、寒くなってケールが、いやブーレンコールがスーパーや市場に並び始めたら、ぜひ作ってみてくださいね!
オランダ家庭料理の冬の定番じゃがいも料理!ブーレンコール
市場なら「じゃがいも専門店」が立つほどじゃがいもに思い入れがあるオランダ人。
スーパーではもっと簡単に、マッシュするかしないかで分けられています。
煮くずれしないで形を保つのが vastkokend 、マッシュ用は kruimig と書かれているので、ブーレンコールには kruimig のほうを使用します。
冬になると毎週のように買っているマッシュ用じゃがいも。パッケージにこんな風に分かりやすく書かれています
ブーレンコールの材料
分量は我が家の5人家族が食べる十分な量で、大人なら3人分くらいです。
ブーレンコールはあらかじめ細かく刻んであるものが、袋に入って売られています。
材料名 | 分量 | オランダ語表記 |
じゃがいも | 800gから1kg | Kruimige aardappelen |
ブーレンコール | 250g-300g | Boerenkool |
牛乳 | 大さじ2-4 程度 |
Melk |
バター | 約20g | Roomboter |
刻みベーコン | ひとつかみ分 | Spekreepjes |
スモーク ソーセージ |
1本/1袋 | Rookworst |
ブーレンコールの作り方
- じゃがいもとブーレンコールをゆでる。皮をむいて同じくらいの大きさに切ったじゃがいもとひたひたの水を大きな鍋に入れ、その上に刻みブーレンコールを載せて火にかける。沸騰してから12-15分くらいでじゃがいもがやわらかくなるまで。
私は圧力鍋を利用していて、下にじゃがいもと水、上に蒸し皿に入れたブーレンコールの2層にして、6-7分の圧をかけています。 - 刻みベーコンをフライパンで、弱火でカリカリにならない程度にじっくり炒める。
- スモークソーセージはパッケージにしたがって、沸騰していない熱湯に入れて20分ほど温める。焼いても良いです。
- じゃがいもとブーレンコールがゆで上がったら、お湯を切って、大鍋に一緒にする。牛乳とバターを加え、マッシュする。
- 木べらやゴムベラに持ち替えて、炒めたベーコンを加えて混ぜる。
- お皿に盛って、好きなように切ったスモークソーセージを添えてできあがり!
スモークソーセージはかなり塩気があります
こちらが我が家のブーレンコール。ケールがかなりたっぷり入っています。照明の関係で少し暗いです (ˆˆ;
ケールを使った我が家のアレンジレシピ
刻んだケールは大体、500gくらいで袋に入って売られています。
1kgのじゃがいもに300g前後のケールでちょうど良い分量なので、大抵、ケールのほうが余ってしまいます。
その対策もあり、うちではケールは買ってすぐに冷凍庫につっこんでしまいます。
冷凍ケール。さらさらで使いたい量だけ出すことも可能です
また、一度冷凍してからのほうが美味しくなるとのオランダ人の信条もどうやらあるようです。
これは夫だけでなく夫の友人等からもいわれました。
ここでは、冷凍庫に再びしまわれたケールの残りを使い切りたいときの、我が家のレシピをご紹介します。
栄養満点のケールのキッシュ
さくさくのタルト生地と卵を使ったキッシュ。
うちの子供たちの大好きなメニューです。
ここに、栄養満点のケールを投入します。
ケールって生の状態では、葉っぱが分厚くチリチリしています。
いかにもクセが強そうな味なのかと思わせますが、意外とそうでもなかったです。
ブーレンコール・スタンポットにするとすっかり優しい感じになります。
このキッシュでは炒めたものをオーブンで焼くだけなので、緑色も鮮やかに残りますが、歯応えも残ります。
個人的には、このくらい主張があるほうが私は好きかも知れません (ˆˆ)
ケールのキッシュの材料
- 小麦粉 100g
- 塩 ひとつまみ
- オリーブオイル 大さじ2
- 水 大さじ3
- ケール あるだけ (200-250g)
- 刻みベーコン、マッシュルーム等お好きなもの
- 卵 2個
- 牛乳または豆乳 100ml
- とろけるチーズ (geraspte kaas)
キッシュ生地のレシピ
キッシュの生地はクックパッドのこちらを参考に作りました。
すぐできちゃう簡単キッシュ生地! by pumママ
分量2倍で作っています。
作りやすくておすすめです!
私はこれを、10分くらい空焼きしています。
キッシュの中身の作り方
キッシュ生地を作ったら、中身を作ります。
- 油を敷かないフライパンでベーコンを炒め、ケールを加えて炒める。冷凍していた場合は凍ったまま加えてOK!ベーコンをマッシュルームやそのときあるものに替えたら、塩気のない材料なら炒めてから塩こしょうする。
- 卵と牛乳/豆乳をあわせ、卵液を作る。
- キッシュ生地に炒めたケールを入れ、卵液を流し込む。
- チーズをひとつかみ分くらいふりかけて、200℃のオーブンで約20分焼いてできあがり!
こちらが私が作ったケールのキッシュです
まとめ
栄養満点の冬野菜・ケールを使った、オランダ家庭料理の冬の定番じゃがいも料理「ブーレンコール」と、余ったケールを使った我が家のアレンジレシピをご紹介しました。
オランダで冬を過ごされるなら、栄養があるだけでなく、簡単に作れるのが魅力のブーレンコールとケールのキッシュをぜひ作ってみてください!
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