オランダ家庭のステイホームの過ごし方5種

2020年、世界中を狂わせたコロナウィルス。
こちらオランダは感染者数の増加を受け、12月半ばより5週間の予定で、2度目のロックダウンに突入。

さらに2021年1月の時点で、2月上旬までロックダウン継続が確定。

2020年3月からの1度目のロックダウンと同じく、学校や託児所が閉鎖され、飲食業やスポーツジム、映画館等が休業となりました。
オランダ政府は、人の移動を避けるため、できるだけ在宅勤務、休暇旅行に行かない、やむを得ない生活必需品の買い物等以外は「ステイホーム」を呼びかけています。

2020年12月14日、ルッテ首相によるロックダウンの宣言

LIVE: Mark Rutte spreekt iedereen toe over de aanpak van het #coronavirus. @minpres. #toespraak #Rijksoverheid https://t.co/I3W74Y0Zoz

— Rijksoverheid (@Rijksoverheid) December 14, 2020

私ゆうりは在宅勤務をしながらホームスクール、夫は通常通り仕事先へという生活です。
平日は学校が、放課後や週末は習い事がオンライン化し、家にあるコンピュータやタブレットをフル稼働しています。

こちらの記事では、ステイホームの過ごし方で、私がやってみて良かったと思うものをまとめてみました。

オランダ人にもともと人気の過ごし方から、コロナ禍になったことで、より注目され出した過ごし方まで、5種類に分けてご紹介します。
ぜひ最後まで、お楽しみください！

ステイホームの過ごし方1: 体動かす系
1. おうちでエクササイズ
2. ウォーキング
ステイホームの過ごし方2: わいわい系
1. オンラインで集合
2. 家族でボードゲームやカードゲーム
ステイホームの過ごし方3: グルメ系
1. 外食の代わりにテイクアウトかデリバリーを利用
2. 自宅でクッキング
ステイホームの過ごし方4: スッキリ系
1. 整理整頓と大掃除
2. 断捨離
ステイホームの過ごし方5: 自分を高める系
1. オンライン学習
2. 芸術やクリエイティブな趣味の時間
まとめ

ステイホームの過ごし方1: 体動かす系

休校・休業・在宅勤務でさらにステイホームでお出かけを控えるとなると、必然的に運動量が減ってしまいます。
ステイホーム期間でもジョギングやウォーキング、ジム通いによってワークアウトを欠かさないオランダ人の過ごし方はおすすめできます。

おうちでエクササイズ

ヨガ、ピラティス等のオンラインレッスンに参加したり、YouTube動画を観ながらエクササイズ。
インストラクターにとっても、コロナ禍でクラスを開講できなくて大変な状況なので、普段から通っているクラスがあるならオンラインで受けるのも良いですね。
また、これを機にオンラインで膨大な選択肢のなかからお気に入りを探すのもあり。
私自身、SNSの地元コミュニティの書き込みで知った、同じ街のヨガ講師の方のZOOMレッスンを単発で受講しました！

子供が寝てからオンラインでヨガ

ウォーキング

オランダ人はもともとジョギングやウォーキングが大好き。
何よりも、費用がかからない、自然に癒される、屋外で密にならないので感染の危険が少ない、とメリットは多いです。
私も子供たちと一緒に何度も近所の公園をぐるりとウォーキングしに行きました。
反面オランダで、ウォーキングの圧倒的デメリットは天候です。
特に第2ロックダウンのこの時期、冬季で日が短い上に雨が多く、逆に雨が降らなければかなり寒くなります。

気候の良い9月頃の公園

ステイホームの過ごし方2: わいわい系

2番目の過ごし方例は1番目とは対照的に、「家から出ない」過ごし方です。

オンラインで集合

オンライン女子会・オンラインお茶会で友達と交流。
ビデオ電話で遠方の家族と通話。
インターネットやコンピュータ、タブレット、スマートフォンの普及で、本当に便利になりました。
我が家でオンラインでの会合に利用しているツールには、次のようなものがあります。

ZOOM – リンクをクリックすることで簡単にミーティングに入室できる
Skype – かなり以前からチャット・通話ツールとして利用していたのでそのときからの人とはスカイプでやりとり
Discord – 画面共有で動画が共有できるとのことで、コロナ下で結婚式をした友人が、参列できなかった友人たちに後日、オンライン女子会がてらシェアしてくれました
LINE – おなじみLINE通話も変わらず活躍中

私自身は仕事では Skype と ZOOM 、プライベートでは LINE通話、WhatsApp通話や Discord を利用。
子供たちはオンライン授業で Google Meetを利用しています。

Google Meet は先生やクラスメイトと話せる貴重な時間

家族でボードゲームやカードゲーム

コロナ禍だからこそ、ボードゲームやカードゲームに立ち返って、その楽しさを再発見した！という話を聞きます。
我が家にはTVゲームや携帯ゲーム機がなく、子供たちとゲームをする機会も増えました。
なかでも「カルテット」というカードゲームがとても簡単で、手軽にスタートでき、3歳の子でも一緒に遊べて楽しめました。
カルテットはお互いに質問をしあってカードを交換しながら、同じ種類の4枚組を作っていくゲームで、無数の種類があります。
たとえば「ミッフィー・カルテット」や「職業カルテット」等。

ステイホームの過ごし方3: グルメ系

どこにも出かけられなくても、食べることを楽しむことは可能！
休業を余儀なくされているレストランやカフェも、工夫を凝らしてテイクアウトメニューを提供しています。
また、フードの宅配業者はこれまでになく繁盛していますね。

外食の代わりにテイクアウトかデリバリーを利用

ほぼすべてのレストランがデリバリー及びテイクアウトを提供しています。
飲食業にとって、政府による休業の措置は死活問題なので、レストランだけでなくカフェやパブでも、積極的にデリバリーやテイクアウトを提供している印象です。
曜日により「テイクアウトで割引」等の特典をつけているところもあります。
オランダの代表的な宅配業者には

等があり、登録初回か2回目までのオーダーは割引してくれるところがほとんどです。

ちなみに、オランダ語でテイクアウトは Afhalen 、デリバリーは Bezorgen です。
英語なら Takeaway と Delivery ですね。

自宅でクッキング

ステイホームでもおなかは空きます。
ロックダウンでも食料品の買い出しはできるし、自炊すれば気楽に食べられる上に安上がり。

高級レストランでも、記念日やイベント等の「特別な機会に！」コース料理のテイクアウトを提供しています。

我が家は子供が小さいのもあり、ステイホームになる前から基本的に自炊メインでした。
ただ、特別な機会に一度、コース料理のテイクアウトを利用してみました。
ソースを温める、ステーキ肉を焼く等の仕上げと盛り付けは自分でするので、良い食材を使ってシェフ気分を味わえました。
高級レストランだけあってお味も保証されているし、たとえばドリンクはスーパーで購入しておけば、プチ贅沢でも若干安上がりになっておすすめです！

母の日にコース料理をテイクアウト。本格的に仕上がりました！

ステイホームの過ごし方4: スッキリ系

せっかく家にいる機会に不用品を処分したり、普段は掃除しない部分をキレイにしたりするのもおすすめです。

整理整頓と大掃除

大掃除とはいっても、一日でするのではなく、一日に少しずつの量を実施します。
たとえば我が家では、子供を動員して、キッチンの換気扇の掃除をしました。
子供とおもちゃの見直しやクリーニングもしました。

おもちゃのブロックのクリーニング！子供にとってはキッチンで水遊びの延長でした(ˆˆ;

また、庭に出て伸びすぎている植物を切ったり、本格的に寒くなる前に剪定。
子供は手伝うついでに外で遊んで、この時期貴重な日光を浴びられるのも、一石二鳥でした。

断捨離

オランダのどこの街にもリサイクルショップがありますが、私の印象では、ロックダウン中は特に人気のように思います。
いつ行っても入店まで行列しました。
また、SNSを利用してオンラインでのリサイクルも盛んで、ローカルグループの投稿を見ると、普段よりも多くの出品がされています。

オランダでオンラインでリサイクル品を探すなら Marktplaats が有名ですが、地元のリサイクルショップの実店舗を探す場合、「Kringloop 地名」と検索すると良いでしょう。
Kringloopwinkel がリサイクルショップの意味です。

リサイクルショップを意味する Kringloopwinkel の文字

ステイホームの過ごし方5: 自分を高める系

ステイホームでせっかく移動時間や出かける時間がなくなったのであれば、浮いた時間を自己啓発にあてるのはいかがでしょうか。

いつもの読書や、映画・ドラマ鑑賞の他に、オンライン学習と、楽器演奏や絵画等のクリエイティブ系をおすすめしたいと思います。

オンライン学習

オランダ政府は、コロナ危機により収入の大部分またはすべてを失った人のために、緊急補助金の他、無料のオンライントレーニングを提供しています。
分野にはマネジメント、コーチング、コミュニケーション、デジタルスキル、財務等の、ビジネスに直結して役立つものとなっています。

オランダ政府提供のコースはオランダ語が多く、ハードルが高いかも知れません。
英語なら！という方にはアメリカの有名大学、たとえばハーバードが提供しているオンラインコースをのぞいてみるのはいかがでしょうか？
分野は科学、歴史、文学、芸術等幅広く、無料のコースだけでも100を超える充実したラインナップです。