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日本人の私がおすすめする オランダ名物フード3選【B級グルメ】

オランダ名物フード3選 オランダ生活

海外の話をするとき、食べ物の話は欠かせません。
オランダに住んでいると聞くと
「オランダの名物料理って何?」
「オランダって食べ物美味しい?」とは、ほぼ必ず訊かれることのひとつです。

こちらの記事では、オランダ名物フード3選をお送りします。
注:オランダは決してグルメな国ではなくて、食べ物にはあまり期待できません。
そんななかでも美味しいなと思えた食べ物をご紹介しています。

いずれも気楽に食べられるB級グルメです。



オランダ名物フードその1 フリット = パタット = フライドポテト

オランダ人は全般的にパン、芋、パスタ等、米以外の炭水化物をよく食べますが、芋はその最たるもの。
なかでもフライドポテトが大好物で、これなしではおそらく、1週間の献立が成り立ちません。

週に1回絶対ポテトはいいすぎ?

オランダ人家庭なら絶対アリ!

オランダのフライドポテトの発祥

オランダ語で Vlaamse Friet 「フラームセ・フリット」 = 「フレミッシュ・フライ」という通り、オランダのフライドポテトの発祥はベルギーだそうです。
「フリット」または「パタット」といえば間違いなく、これを知らないオランダ人はまずいません。

単品で夕食にも

和食なら一皿に一品の盛り付けで小鉢がたくさん並ぶのが当たり前ですが、もともとワンプレートが多いオランダ、フライドポテトに至っては単品で1回の食事が完結し、サラダやその他の料理を添えることは一般的ではありません。
そしてこれが家庭での夕食になることも、十分にあり得ます。
サイズは店によるものの、klein = 小、middel = 中、groot = 大、familie = ファミリー、reus = 巨人 = ジャンボサイズ 等があり、子供用や小腹が空いたときのスナック程度の量から、ファミリーサイズ、果てはジャンボサイズまで。

我が家は小学生と未就学児がいるオランダ人 x 日本人家庭ですが、夕食にフライドポテト「あり」です。
気休めに野菜サラダかスープくらいは付けますが、あくまで気休めです。

個人的な感想ですが・・・
私は日本人なので夕食にフライドポテトを食べるとほぼ必ず後悔します。
なんとなくもたれるのか・・・?

やはり日本人の私は米が好きという結論に至るわけなのです。
が、フライドポテトが嫌いなわけではありません。
ランチやスナックに食べる分には良いですし、レストランでメインディッシュの付け合わせに選択することもあります。

ジャンボサイズのお持ち帰りポテト

フライドポテト

ケチャップよりもマヨネーズ

フライドポテトに添えるソースは、日本ならケチャップがメジャーですね。
オランダでは圧倒的にマヨネーズ、またはマヨネーズとそっくりなフリットソースが多いです。
他にもサムライソース (マヨネーズ+ケチャップ+サンバル)、戦争ソース (マヨネーズ+ピーナッツソース) 等のオランダ&ベルギーならではのソースがあります。

私のおすすめはオランダならではの「戦争ソース」で、オランダ語では Patat oorlog といいます。

別売りのソースメニュー

パタット屋ソースメニュー

 

一家に一台フライヤー

ここまではお店でフライドポテトを買う前提で書いてきましたが、安くあげたい (揚げたい?) なら家で作るのがいちばん。
オランダにはフライヤーを置いている家庭が非常に多いです。
日本の家庭に炊飯器があるのと同じような感覚で、オランダ人家庭にはフライヤーがあるといえば、どれほどフライドポテトが大好きか分かっていただけるでしょう。
健康志向の昨今では、油をほんの少しかまったく使わなくても良いフライヤーも人気です。

ちなみに我が家には油たっぷりのフライヤーはなく、エアフライヤーがたまに登場するのみです。
ポテトをメインに食べるときは、外から買ってきます!

たまにポテトを買うお店

ポテト屋さん

オランダ名物フードその2 パンネクック= パンケーキ

フライドポテトと同じくらいみんなが大好きなのがパンネクック、つまりパンケーキです。
日本なら朝ごはんかおやつなパンケーキですが、オランダではフライドポテトと同じく、夕食にもなります。

大皿いっぱいのパンケーキはかなりのボリューム!

日本のホットケーキとオランダのパンネクックの違い

日本のホットケーキとオランダのパンネクックの分かりやすり違いは、その厚みです。
日本のホットケーキはいわゆるアメリカのパンケーキからきていて、ふんわりと厚みがある、まさに「ケーキ」と呼ぶにふさわしい代物。
かたやオランダのパンネクックは名前こそ「パンケーキ」ですが、薄焼きで、厚みでいえばクレープに近いでしょう。

油をたっぷりひいたフライパンで薄焼きにしたパンネクック

薄焼きパンケーキ

パンネクックの豊富な具材

オランダにはパンケーキレストランがたくさんあって、子供からお年寄りまで、最も気軽に入れるレストランのひとつです。
パンケーキレストランと聞くと、メニューが少ししかないように思いますが、実際は具材の数がものすごく多く、パンケーキだけでバラエティに富んだメニューを提供しています。
具の一例を挙げると、リンゴ、レーズン、チョコレート、バナナ等の甘いものから、ベーコン、チーズ、スパイシーチキン等のおかず系まで。
何も具のないものは “naturel” (ナチュレル) です。

アップルパンケーキ

アップルパンケーキ

デザートパンケーキ

デザートパンケーキ

パンケーキ専用シロップと粉砂糖

パンケーキには専用のシロップ、パンネクッケンストロープと、粉砂糖が出されます。
ベーコン等の塩味系のものを頼んでも、ストロープをかけて食べるのが、割とメジャーな食べ方です。
オランダ人のなかには、旅行にはマイマヨ、マイストロープを持ち歩く人もいるとか。

自宅でも手軽にパンネクックを

フライドポテトと同じく、最も簡単に作れる家庭料理のひとつがパンネクックです。
小麦粉、牛乳、卵を使って1から作るのも簡単ですし (パンネクック生地に通常は砂糖は入れません)、スーパーの棚にはパンネクックコーナーがあり、色々なブランドのパンネクックミックスが並んでいます。
水だけを加えれば生地ができるものから、水ではなく牛乳を加えるもの、卵も加えるもの等、いくつかの種類があって、ストロープや粉砂糖と一緒に並んでいます。

オランダ名物フードその3 オランダ名物の魚介

西側が北海に面しているオランダでは魚介もよく食べられています。
中でも最も有名なのは、初夏に新物が出るハーリング = ニシンでしょう。
塩漬けや酢漬けのニシンを、シッポを持って丸ごと食べている写真やイラストを見たことがあるかも知れません。

ニシンの他には、ムール貝も人気です。
旅行に来た友人にほぼ必ずリクエストされるのがムール貝でした。

新ニシンはローカル新聞の1面に載る重要ニュースなのです。

おやつに塩漬けのニシンを

オランダ人が上を向いて丸ごとニシンを食べる図は、あまりにもインパクトが強いですが、魚屋さんで小さく切ってもらい、楊枝を付けてもらうと良いです。

オランダ人である旦那があっさりと小さく切ってもらうことをリクエストしていたので、肩の力が抜けた覚えが。
小さな紙皿に乗せて出してくれます。
ニシンには塩漬けと酢漬けがありますが、塩漬けがおすすめです。
油の乗った旬のニシンは、日本の刺身のように美味しく食べられます。

ニシンの塩漬け

醤油をたらしても美味しい

ムール貝のシーズン

現在でこそ年中入手できそうなムールですが、「ムールはRの付く月に食べる」つまり、September – October – November – December、9月から12月がシーズンだと信じている人は多いようです。
実際には夏、秋から冬にかけて食べられるのだそうです。
レストランではぜひシンプルな白ワイン蒸しのムール貝を頼んでみてください。

おまけ – オリーボーレン

フライドポテト、パンケーキ、魚介(ニシンとムール貝)の3つのオランダグルメをご紹介してきました。

おまけで年末のオランダの風物詩、オリーボーレンをご紹介します。
オリーボーレンは Oliebollen (Olie = 油、bollen = 球) の名前の通り、げんこつくらいの丸い形をした揚げドーナツです。
「おもちパン」ブログの管理人として、もちもちのドーナツを紹介しないわけにはいきませんでした。

屋台では今食べるといえばアツアツを出してくれます

屋台で買ったオリーボーレン

夏休みが終わり、10月に入った頃から街中にオリーボーレンの屋台が立ち始めます。
寒くなってくる季節に欠かせないおやつというわけです。
オリーボーレンは特に、年越しの際に食べる食べ物です。
オランダ人が集まる年越しカウントダウン、新年会等で、オリーボーレンにお目にかかることは多いでしょう。

オランダ名物フード3選 まとめ

フライドポテト、パンケーキ、魚介のオランダB級グルメ3選、そしておまけのオリーボーレンをご紹介しました。
オランダ旅行の際には、カロリーを気にせず、ぜひ食べてみてください。

冬のオランダの風物詩、オリーボル

オリーボル



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